店 名 場 所 訪問日 番号
蕎麦とジビエ 福樹 和歌山県串本町樫野 2021/1/2 253
国道42号の串本からくしもと大橋を渡り、紀伊大島へ。ここは本州最南端の手打ち蕎麦屋だ。
令和元年9月にオープンしたお店。
店名の福樹は店主の福島直樹から1文字ずつ取ったとのこと。
明治23年にトルコ軍艦がこの地で難破し580余名が亡くなった地。トルコ記念館や慰霊碑などが近くに建てられている。一番奥には、白い樫野埼灯台がある。
自宅の6畳和室が2間続いている。そこに4席テーブルが2卓。縁側に2席テーブルが2卓ある。店としてのリフォームはしていないようだ。
蕎麦屋の正月は、年越そばで忙しくしたので休むのだが、ここは空いていてよかった。
『本日のセットメニュー』マグロ丼ともりそば、お代は1300円。漬物と黒豆が添えられている。もうひとつのセットは、1600円でもりのかわりに温い天ぷらそばがつく。海老天が2尾。
おとといの年越しそばが海老天そばだったので、もりそばを注文する。
北海道摩周産の二八蕎麦。不揃いで水切りが悪く、盛り方も雑だ。香りも少ない。蕎麦のつながりは良く長かった。
そばつゆは癖がなくやや薄め。
店主は明石市の道場でそば打ちを習い、退職後、実家のある紀伊大島で蕎麦屋を開いたとのこと。
マグロの下には鰹節がひいてあり、赤身のマグロとよく合う。シラス、海苔のバランスもよく空腹を満たしてくれた。灯台から黒潮の流れる壮大な海を見てから食べるのは、また格別だ。
店主がお気に入りの展望スポットを教えていただく。店から数分行ったところに日米修交記念館があり、海金剛という場所からの景色だ。そびえ立つ岩岩、海岸線、白い灯台、深い青い海は絶景だ。
磯には釣り人が竿を上げている姿が見える。この地での磯釣りが好きだった亡き父を偲んだ。