店 名 場 所 訪問日 番号
手打ち蕎麦 和味 松原市天美我堂 2021/1/24 256
松原市だが堺市北花田寄りの住宅街にある。毎週日曜日だけの営業。店の前に2台、向かいの駐車場に1台車を止めることができる。
マスクでよくわからないが、店主は70才前後、30歳前後の娘さんと営業している。
6席の長テーブルが1卓とカウンタ4席。自宅のリビングで趣味で週一のOPENではと想像していたが、なんと内装がしっかりしている。店内には津軽三味線がBGMで流れており、テーブルやカウンタは一枚物の杉板。照明や壁も凝った作りだ。店主の手作りとのこと。
店主は水道業を職としており、この場所は9年前に亡くなった奥様が美容室をしていた店を改装した。2階が蕎麦打ち場で自宅は裏にあるとのこと。
水道業が忙しく、なかなか蕎麦屋ができないらしい。
河内鴨つけ汁そば、お代は1400円。他にアカモクのぶっかけという珍しいものもあったが、松原市といえば河内鴨が有名なので外せない。
蕎麦はめずらしく桶に入れられている。うどんの釜揚げのようだが店主のこだわり。
そばを一人前ずつ小さめの寸胴で茹でられる。タイマーで計測して1分20秒とやや長い。
そば粉はカナダ産とのことで、丁寧に打たれており長さも十分ある。茹で時間が長く蕎麦も長いので、三七と思ったが二八とのこと。硬さは残っており口の中に入れると粉っぽさが残る。
店主の師匠は大阪市都島の「まねきそば」、津市美杉町に移転しているらしい。カウンタの一枚板も師匠のお世話で三杉町から仕入れて、自ら磨いた自慢のカウンタ。
店主が寸胴横で鴨を焼いている。肉厚でたくさん入っており柔らかい。近くにある鴨肉専門店「河内鴨ツムラ本店」でひきたての生肉を買っている。
つけ汁は、娘さんの担当のようだ。出汁がぬるく、臭い消しに入れている酒のアルコールが飛ばずに残っている。そして甘すぎる。最後に熱々の蕎麦湯を入れて飲んだら、アルコールは飛んだが甘みが強烈にやってくる。
いい鴨肉を使っているのに残念な出汁だった。
最初に出された韃靼そば茶は、蕎麦の実がたくさん入ったままで香ばしく香りもいい。蕎麦の素揚げも長さが整っている。
最後に出されたのはそばプリン。トロッとした舌触りと程よい甘さがいい。冷蔵庫から娘さんが出していたので彼女が作ったのかもしれない。黒蜜を添えていたが少しだけにした。サービスですとのこと。