店 名 場 所 訪問日 番号
天麩羅とお蕎麦 三輪 大阪市北新地 2021/5/20 268
北新地の堂島上通りの真ん中あたりに田園ビルがある。ビル前にはランチ営業中の大きな看板があり、海老が揚がった写真がシンプルだがしっかりと目を引く。
エレベーターを3階で降りると目の前にお店。真っ白な暖簾が清潔感を表している。
席に案内されると、黒盆の上にテーブルナプキンと箸が水引きでまとめられ用意されている。上品なもてなしに期待がふくらむ。左上がしじみの汁、右上が細かな藻塩、椀はとろみのある天つゆが配膳された。
天麩羅とすき焼きの天麩羅 盛り蕎麦、お代は2200円。食事の前に料理長が、バットに入った本日の食材を見せてくれる。嫌いなものが入ってないか確認ができた。
一品目は、いきなりの王道の車海老の天麩羅が出された。さっくり・フワリ・ぷりぷりっと一気に口の中に味が踊り出す。1匹は塩で、もう1匹はとろりとした天つゆで頂く。天麩羅の油はキレの良い米油を使っている。
季節の野菜が3品続く。中でも淡路産の新玉ねぎは甘みがあふれていた。近隣の新鮮な食材を使うことに心がけているとのこと。
大阪湾産の鯛の天麩羅。白身の感触が新鮮さを感じる。オリジナルの味噌で食べるのが、この店の趣向だ。
メインの天麩羅のすき焼き。ジェル状の割りしたに卵黄。お箸でつぶして牛肉の天麩羅を3回クルクルと絡める。まさにすき焼きだ。割りしただけではすき焼きの味はしないのに、3つが重なるとすき焼きになると、料理長の言うとおりだった。。
葱と豆腐の天麩羅もすき焼きを満足させてくれた。
お腹が大きくなったところで〆の蕎麦。滋賀県伊吹産の二八蕎麦。茹で時間は手元の時計で42秒。少ない量だが丁度いい。まずは南米産の岩塩でいただく。天麩羅は海の塩、蕎麦は山の塩と使い分けているとのこと。
香りもあり綺麗な幅に揃えられている。ただ長さが短い。新地のホステスさんが食べやすい長さなのだろうか。
そば湯が2種類出された。薄いものと、ドロドロの濃いそば湯。蕎麦つゆの中に濃い方をドボドボっと入れる。かき回さずにサジですくって食べる。とろとろの蕎麦がきを楽しむことができた。
最後は、薄い蕎麦湯で仕上がった。
席はカウンタの14席、J字型に配置されており、厨房が良く見える。カウンタの後ろにドリンクパンドリーがあり、ビールサーバなどが据えられている。黒塗りのこね鉢が飾られている。この場所で料理長ではなく店主が蕎麦を打っているとのこと。のし板が立てかけられているのがわかる。店主は、以前ビルボード大阪で働いていて、蕎麦の修行は横浜で行ったとのこと。
すべての料理は、丁寧に店主が説明してくれ、帰りがけもエレベーター前まで見送って頂いた。次回は、ビールと共に頂きたい。