店 名 | 場 所 | 訪問日 | 番号 |
そば切り 蔦屋(能勢) | 大阪府豊能郡能勢町 | 2022/12/21 | 300 |
大阪市の谷町5丁目の店から移転して数年経つが、やっと訪問する機会ができた。能勢電鉄日生線「山下駅」から車で30分、阪急バスなら「森上」停留所が最寄りとなる。 交通が不便だが、その分田舎気分を味わえる茅葺き屋根のお店が迎えてくれる。入口の石畳や玄関の石畳は、前の店の石畳に使っていたレンガを持ってきたとのこと。 |
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6席テーブル、4席が1卓、2席が4卓ある。薪ストーブの温かさが優しく迎い入れてくれる。 | |||
そば三種、お代は3080円。お漬物と蕎麦を3種類選ぶことができる。 まずは、オーガニックなお漬物。以前もお漬物をいただいたが、盛り方が上品で醤油なしでそのまま食べると風味が広がる。 |
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蕎麦1種目は、もりそば。長野県小谷村産。細く切られた蕎麦は美しい。新そばだと思われるが香りが少ない。蕎麦をつまんで箸を上げると水がポタポタと落ちる。細切りのせいなのか水切りが悪いのが残念だ。 | |||
2種目は季節そばとして選んだのがとろろ蕎麦(温)。つゆが出汁に延ばされて嫌味がなくなり、とろろ芋を延ばしてくれる。温かいため蕎麦の香りと味を感じることができた。後半は七味を投入して楽しんだ。 | |||
3種目は鴨汁田舎そば。そば粉は同じだと思われるが太切りだ。玄挽きの田舎が鴨には合うかと思ったが、この太さが丁度いい味を出している。鴨肉はロースではなくバラ肉なのが残念。油が浮いているが臭みはない。後半は山椒を投入して楽しんだ。 | |||
窓から見える景色が素晴らしい。紅葉の頃や新緑の頃は、格別の景色となるだろう。蕎麦の味を十分に引き立ててくれる絶景だ。大阪市内からこの地を選んだのも理解できる。 | |||
そばと里山料理、お代は3080円。お漬物の後に里山料理が2皿出てくる。能勢産の野菜やキノコを使った里山料理はホッコリとさせてくれる。目にも美しくこだわりのオーガニック料理である。 | |||
焼酎のそば湯割り、そば粉を足してくれている。里山料理との相性は抜群。 | |||
おろしそば、紫大根を使っている。辛みはやや弱いが、ぶっかけで蕎麦と絡めると紫が映える。 | |||
最後の一品はおやつ、プリン。小ぶりの蕎麦猪口に甘味をおさえたプリン、その上には黒蜜とあんこがトッピングされている。少し前までは、里山の栗が乗っていたらしい。 それぞれのコースの料理は絶妙のタイミングで運ばれてきた。そば湯をゆっくりいただいてのんびりした時間を過ごせた。 |
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外に設けられた喫煙所がシャレている。景色を楽しみながらの一服は長居をしてしまいそうだ。 残念だったのは店員の若い男性。冬なのに半袖のTシャツを着ており、その袖口から和彫りの刺青がのぞいている。明らかに見せているとしか思えない。客商売としては、個人的には認められない。大将が他のお客に弟子ではなく能勢の人と説明していたが、ミュシュランの星を取ったことのある店にしては理解ができなかった。 |