店 名 場 所 訪問日 番号
ちく満(建替え後)
堺市宿院 2023/6/6 310
大阪では唯一のチンチン電車が走る阪堺線宿院駅の近く。昨年11月に建て替えをした。旧の駐車場が新しい店舗となり、平屋建てとなった。
裏には、堺の歴史を知ることができる利晶の杜がある。
4席が7卓、2席が5卓、小上がりには、6卓がある。後で写真を見て気づいたが、小上がりのテーブルは、旧店舗の座敷テーブルをそのまま使っているのではないかと思われる。
天井の照明は明るく、どことなく昭和の雰囲気を残している。
せいろそば1.5斤、お代は1100円。昔ながらの茹でた蕎麦をせいろで蒸して出てくる。蕎麦つゆは熱々。蓋を開けると蕎麦の香りが食欲をそそる。太めのそばだが、たっぷり熱が加わっているので柔らかいのが特徴だ。
食べ終わり、熱々の蕎麦湯をお椀に入れると生卵が白濁し腹を満たしてくれる。
駐車場からは、窓ガラス越しに少しだけ厨房を垣間見ることができる。大きな釜が3つ見える。グラグラ湯だった釜の中で蕎麦が泳いでるのが見て取れた。
駐車場の隅に古い建物が残っている。製粉機と製麺機は新しい店舗に移すと機械が動くかどうかわからないので、取り壊すのをやめてそのまま残したとのこと。長く営業しているこの店の心臓部だ。
取り壊すのを知ったので昨年10月に訪れた時の様子。店の2階は白アリに侵され、使えない状態とのこと。土壁や裸電球を見て、幼いころに父親に連れてもらったことを懐かしんだ。