店 名 場 所 訪問日 番号
そば切り 荒凡夫 大阪市西天満 2020/7/25 243
喉の奥の方が蕎麦を欲しがっている。明日は蕎麦を打つ予定なのに頭の中で蕎麦を手繰るイメージができてしまった。そしてお初の店で必ず満足したいと。そんな思いがつのりコロナ感染が多くなった大阪市内だが車を走らすことにした。
店は大阪高等裁判所の裏手にある。以前に3度訪問したが満席で待つ時間がないのが2回と、蕎麦が売り切れ1回。4回目のチャレンジは4連休の間のコロナ時期となった。
7月25日なので普通ならこの辺りも天神祭りで浮きだってるはずだが、静かだ。
隣の店前には、暑気払い、魔除けの茅の輪が飾っている。神社では見かけるがお店では大変珍しいので一緒に写真に収めてみた。
7席あったカウンターを5席に減らしている。テーブルは2席が1卓。入口も開けてしっかりとコロナ対策済み。客も少ないのはありがたい。
壁はコンクリートブロックに直接塗装のシンプルなもの。店奥にそば打ちののし板が立てられ、麺棒が置かれている。狭いところで打っているとのこと。
そば三昧(二八・十割・粗挽きを半盛りずつ)、お代は1600円。まずは二八蕎麦から。今日の蕎麦はすべて福井県大野産。優しい香りそしてエッジのきいた蕎麦。まずはそのままで、そして塩。喉の奥から喝采が聞こえてきそうだ。
つゆは濃いめだが臭くもなく甘くもないが旨味がどんどん増してくる。
頃合いをみて十割が出される。蕎麦の味が強く感じられ喉越しもいい。蕎麦も長く、硬くなく粘りさえ感じる。
最後に粗挽き。他のそばより少し太め。味も香りも今までの2品とは強い。そして歯ごたえがあり、噛み締めるともっちり感がある。田舎そばを予想したが、丸抜きの粗挽きであった。
蕎麦は、きっちりと1人前150グラムを計っている。三種類の保存箱にそれぞれの蕎麦が収められている。茹で時間は、どの種類も手元の時計で1分5秒程度。茹でるごとにタイマーをセットしているが、太めの粗挽きでも火の通りがいいので同じ茹で時間でちょうどいいとのこと。水切りも強く切っているようには見えず、氷で締めて水切りした蕎麦を小笊に移し替えてから盛っている。そのため水がよく切れている。
店主は、一茶庵横浜のそば打ち教室で修行されたとのこと。確か「いもせ」や「岳空」もそこの出身だ。
蕎麦湯はそば粉を入れない蕎麦釜からの直くみ。器もいい。
他に客がいなくなったので、店主におすすめの蕎麦屋を尋ねたら意外と大阪ではなく北志賀竜王高原の「山の実」を紹介してくれた。蕎麦Pizzaがおいしいとのこと。ネット注文もできそうなので食べてみたくなった。